2006年3月3日金曜日

論文の書き方1

年度末が近づくにつれ、修論、各種学会・研究会の投稿論文の査読を依頼される機会が増えてきます。


自分の論文も書かなければならないのですが・・・ :-! 、そこはそれ、他人の論文を読むことで、自分が論文を書く時に陥りやすいミスに気づくことができます。まさに、「人のふり見て我がふり直せ」です(笑)


さて、一言で「論文」とか「研究」といっても様々なタイプがあります。大きく二つに大別するとしても、「仮説生成型」と「仮説検証型」があります。当然、それぞれのタイプによって評価するポイントは異なるのですが、どちらのタイプであろうと、論文を評価する上で査読者が必ずチェックするポイントもあります。以下の3点がそれです。



  • 研究の目的(先行研究や現状の問題含む)が具体的に書かれているか?

  • 目的を達成する上で、適切な方法を用いているか(用いる方法に、目的を達成するための必然性があるか)?

  • 得られた結果で目的は達成できたか?


この3点がクリアになっていなければ、論文としての完成度は低く評価されます(時には論文が不採択になることもあります)。ただ、案外、この3点がクリアに記述できていない論文が多いんですねー。反対に、この3点がクリアになっていれば、論文としての完成度が高いと評価されます。


まぁ、自分の研究だと意識しなくてもわかっていることが多いのですが、論文は他人が読んでわかりやすい文章にしなければいけません。そのために、自分では「ここまで細かく書かなくてもいいんじゃないかなぁ」と思うことでも、一応書いてみることが必要です。また、自分以外の人(同級生、先輩、後輩、できれば準専門家)に読んでもらうというのも良いことだと思います。いずれにしても、「他人に優しい」文章づくりを心がけることが重要です。文章のバリアフリーといえるかもしれませんね ;-)


卒論や修論(もちろん、学会発表や投稿論文も含めて)、自分で論文を書く時には参考にしてみてください。

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