2013年11月7日木曜日

カーリーラボのゼミ生が日本教育情報学会第29回年会で発表します

2013年11月8日(土)~9日(日)に、沖縄県那覇市にある沖縄女子短期大学にて、日本教育情報学会の第29回年会が開催されます。

カーリーラボのゼミ生も、6人が発表します。
ほとんどのゼミ生にとっては、デビュー戦ですね。

課題研究 特別支援教育の実践と研究Ⅱ 10 日(日) G 会場 9:30~12:00

コーディネータ: 東原文子(聖徳大学)、外山世志之(東京都立光明特別支援学校)
  1. <10G01> 特別支援学校におけるAT(Assistive Technology:支援技術)活用に関する相談・支援の実践から見る今後のAT活用支援の在り方の検討:外山世志之(東京都立光明特別支援学校)、金森克浩(国立特別支援教育総合研究所)
  2. <10G02> 通常学級のICT活用は「学習のユニバーサルデザイン」になり得るか-プロジェクタ利用1年目報告会の教師の談話分析から-:東原文子(聖徳大学)、渡邉貴之(聖徳大学付属小学校)
  3. <10G03> iPadを用いた発達障害児へのアートセラピーの取り組み:相原麻梨菜(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、渡部舞(愛媛大学大学院)
  4. <10G04> 重度重複障害児は教材教具をどのように知覚しているか?:山本早紀(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、岸田直也(愛媛大学大学院)
  5. <10G05> 肢体不自由児の摂食指導に関わる研修にデジタル教材は有効か?:近藤久起(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、岸田直也(愛媛大学大学院)
  6. <10G06> 発達障害児に対するデジタル教材等を用いた防災教育:龍海咲(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、岸田直也、渡部舞(愛媛大学大学院)
  7. <10G07> 重症心身障害児へのiPadフィッティングのための指標づくり:岸田直也(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、渡部舞、龍海咲(愛媛大学大学院)
  8. <10G08> 読み書きに困難を抱える中学生へのデジタル教材適用の試み:渡部舞(愛媛大学大学院)、苅田知則(愛媛大学)、岸田直也(愛媛大学大学院)、石丸利恵(愛媛大学)、龍海咲(愛媛大学大学院)

さて、ゼミ生のみんな、もうひとがんばりです。実り多い学会発表にしましょう!

日本教育情報学会第29回年会プログラム

2013年9月18日水曜日

TREASuRE(トレジャー)カンファレンスのご案内

愛媛大学教育学部は,文部科学省からの受託事業として「平成25年度発達障害に関する教職員の専門性向上事業(発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業)」を実施しています。今回のイベントは,その事業の一環として,「様々な配慮が必要な子ども達」「ちょっと気になる子ども達」に関わる教育活動,社会的活動などについての研究成果を報告し,子ども達や周囲の人達にとって有益な情報を提供することを目的に開催します。
期間中は,本学教育学部の教員,及び学生らによる研究成果をパネル展示によって公開します。このほかにも,成果報告会や子育て支援や教育・療育に関する記念シンポジウムを開催し,ICT活用や健康問題に関するワークショップや子ども向け福祉・支援機器の展示も行う予定です。
TREASuREカンファレンスの「TREASuRE(トレジャー)」は,療育(Treatment),子育て(Rearing),教育(Education),合理的配慮(Accommodation),特別支援(Support),
研究(Research),愛媛県(Ehime)から成る造語であり,今回のイベントの理念を表しています。

つきましては,地域へ広く周知いただきますとともに,ご都合のつく皆様には,ぜひご参加いただきたくお願い申し上げます。

  • 日時:平成25年10月2日(水)10時00分~10月31日(木)16時30分
  • 場所:愛媛大学ミュージアム(愛媛県松山市文京町3)
  • 対象:一般の方,教員,保健医療福祉関係者,保護者など
  • 参加費:無料
  • 駐車場:学外者用の駐車場は台数が限られており,大きなイベントでは駐車できないことがあります。
    • 車いす等を利用されている方は,事前にご連絡いただければ,駐車スペースを確保しておきますので,問い合わせ先にご連絡ください。
  • 公共交通機関:市内電車 城北線「赤十字病院前」で下車。
  • 主催:愛媛大学教育学部,愛媛大学ミュージアム
  • 後援:愛媛県教育委員会,松山市教育委員会 
問い合わせ先
教育学部 苅田 知則・樫木 暢子
Mail:contact@karilab.ed.ehime-u.ac.jp

2013年7月28日日曜日

DO-IT Japan夏季プログラム特別企画・一般公開シンポジウムのご案内

DO-IT Japan事務局から、夏季プログラム特別企画・一般公開シンポジウムのご案内が届きました。
今後の特別支援教育・障害児者福祉の方向性を知る上で、とても有益な催しですから、興味のある方は是非ご参加ください。

(以下,一般公開シンポジウム案内/転載自由)
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DO-IT Japan夏季プログラム特別企画・一般公開シンポジウム
「合理的配慮が実現するとき・これから私たちは何をすべきか」
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今年6月,「障害者差別解消法」が可決成立し,
「合理的配慮の不提供の禁止」が定められました。
3年後を目処に,全国の公立学校にその法的義務が,
私立校には努力義務が課されることになります。

DO-IT Japanでは2007年から,障害のある学生の大学生活や
入試選抜で必要な合理的配慮が得られるよう,
参加者とともに求めてきました。
本当の意味での「合理的配慮」が生まれることが決まった今,
このシンポジウムでは,これまでのDO-IT Japanの参加者たちの
チャレンジとその結果をまとめます。

彼らの小中高校,大学,それぞれの入試での事例を知ることで,
3年後にいよいよ訪れる差別解消法時代に向けて,進学や就職を
目指す障害のある当事者には,何が求められるようになるのでしょうか。
皆さんで共有し,議論できれば幸いです。
またこの中で,DO-IT Japan 2013修了証授与式を行います。
今年のスカラーたちの頑張りに,ご声援いただけたらと思います。


<開催概要>
日時: 2013年8月7日(水) 13:30~17:00

場所:東京都目黒区駒場4丁目6番1号
        東京大学先端科学技術研究センター
        3号館南棟ENEOSホール (一般公開シンポジウム)
        4号館2階講堂 (交流会)

参加予約: 必要 (後述の「お問い合わせ・参加申し込み」をご参照ください)
参加費  : 無料 (交流会参加者のみ,軽食費千円を当日懇親会会場にて申し受けます)
※当日の会場には要約筆記による情報保障あり,車いすでの会場への入場可能



<プログラム>
■ 13:30 - 15:00  シンポジウム「話題提供」

 ・「高校・大学入試と大学での学びにおける合理的配慮」
   近藤 武夫(東京大学先端科学技術研究センター)
   DO-IT Japan大学生リーダー

 ・「小学校・中学校の授業やテストでの合理的配慮」
   平林ルミ (日本学術振興会/東京学芸大学)
   新谷清香 (東京大学先端科学技術研究センター)
   DO-IT Japan保護者

       ■ 15:00 - 15:20  休憩

       ■ 15:20 - 15:40 「DO-IT Japan 修了証授与式」
          [司会] 西村幸夫(東京大学先端科学技術研究センター 所長)

■ 15:40 - 17:00 シンポジウム「ディスカッション」
 
 ・「未来の学びの環境と合理的配慮」
   近藤 武夫(東京大学先端科学技術研究センター)
   DO-IT Japan大学生リーダー   
   平林ルミ (日本学術振興会/東京学芸大学)
   新谷清香 (東京大学先端科学技術研究センター)
   [司会] 中邑賢龍 (東京大学先端科学技術研究センター 教授) 

 *来賓の方々からのご挨拶を含みます
   渡辺正美   (文部科学省高等教育局 学生・留学生課 課長)
    文部科学省初等中等教育局来賓 (調整中)
   加治佐俊一  (日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者)   
    加藤晋平   (ソフトバンクグループ/株式会社エデュアス 取締役)
   富士通株式会社 (調整中)   
    長谷川寿一  (東京大学 理事・副学長)
 
       ■ 17:30 - 19:00 
        「公開シンポジウム・DO-IT Japan参加者の交流会」
       ※交流会参加者は,軽食費千円を当日懇親会会場にて申し受けます


<お問い合わせ・参加申し込み>
   以下の予約サイトで参加申し込みをお願いします

  DO-IT Japan事務局
    〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
    東京大学先端科学技術研究センター 3号館309
    電話: 03-5452-5064
     Fax : 03-5452-5064
     メール: info@doit-japan.org
     ホームページ:http://doit-japan.org/
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2013年6月25日火曜日

愛媛大学教育改革促進事業(愛大GP)に採択されました

平成25~26年度の実施計画で、学内競争的資金の愛大GPに申請しておりましたが、採択されたとの連絡をいただきました。

申請したテーマは、「重症心身障害児に適切に対応できる特別支援教育教員養成カリキュラムの開発:医療的ケアを中心とした学際的知識・技能の養成」です。

重度の身体障害・知的障害を合併し、医療的ケアが定常的に必要な重症心身障害児とその家族が、安心・安全に学校や地域での生活を送るためには、保健医療福祉領域の専門職種だけではなく、専門的知識・技能を有する特別支援学校教員が必要不可欠です。特に、医療的ケアについては、教育現場でも知識・技能が不足しており、子ども・保護者・担当教員・学校看護師・養護教諭等にとっても大きな負担となっています。本事業では、重症心身障害児の学校・地域での生活を支援するために、医療的ケアの専門的知識・技能を有する教員を要請するカリキュラム(授業・演習等)を開発することを目的としています。

また、本事業の実施にあたっては、近隣の医療機関の先生方から、協力のご快諾をいただいております。快く協力を約束いただいた先生方に、この場を借りて深謝いたします。

本事業では、主に学部生と大学院生(派遣された現職教員含む)が養成の対象となりますが、教育現場での医療的ケアの実態を促進するためには、現職教員の養成も必要不可欠です。本事業の申請時には、近い将来、現職教員養成研修も立ち上げることを明記しており、大学としてもその方向性に賛同してくださっています。そのため、学部生・大学院生への授業・演習の内容を検討するとともに、現職教員が特別支援学校で医療的ケアを担当するために受講と修了が求められている医療的ケアの研修(第三号研修)の登録研修機関として起ち上げ、登録手続きを進めていく予定です。

近日中に、当該プログラムの詳細や第三号研修実施に向けた経過報告を、このブログでもお知らせしていく予定です。ご期待ください。

2013年3月9日土曜日

PDF文書内にページ番号を追加する方法

複数のPDFファイルをまとめて,一つのPDFファイルを作成する場合,通しのページ番号を挿入するのにどうしたら良いんだろうと検索してみました。

さすが本家本元!
Adobe社のページに,方法が載っていました(文書内にページ番号を追加する方法(Acrobat XI))。

Acrobat XI(11)の方法ですが,Acrobat Pro X(10)でも同じ方法で挿入できました。

SafariでPDFを表示する時,真っ黒な画面に!

最近,MacBookAir 11インチ(Mac OS X 10.8.2)のSafariでPDFを開いても,真っ黒な画面しか表示されず,困っていました。

検索してみると,Adobe Acrobat Pro等をインストールした時に,同時にインストールされる「AdobePDFViewer.plugin」が原因らしいとのこと。

Appleサポートコミュニティのこの投稿記事をみながら,復旧作業を進めてみました。

Acrobat Pro Xをインストールしていたので,以下の手順を行いました。

手動で起動ディスク>ライブラリ>Internet Plug-Ins>AdobePDFViewer.pluginをゴミ箱に捨てる。
ただ,Safariを再起動しただけでは,Safari内でPDFファイルを表示させることができませんでした。
(ライブラリを変更しているのだから,当然と言えば当然なのですが(^_^;))

そこで,システムそのものを再起動してみると,
再起動後には,Safari内でPDFファイルを閲覧できるようになっていました(^_^)v



2013年1月18日金曜日

公開シンポジウム2012年12月26日第2部の見聞録


第2部「在宅生活や学校教育の現状をお聞きし、地域での生活について考えてみませんか?」
パネリスト


  • 中田 香穂里 氏(22歳)・美智子 氏(在宅障害者本人・ご家族)
  • 樫木 暢子 氏(愛媛大学教育学部 講師・元特別支援学校教員・全国訪問教育研究会事務局)
  • 下川 和洋 氏(NPO法人 地域ケアサポート研究所理事)

見聞録

愛媛大学教育学部・樫木講師から、全国また愛媛において医療的ケアや訪問教育がどのように行われているかという情報を共有し、今後について考えていきたいという提案がなされた。それに加え、訪問教育の現状や課題について、愛媛県を中心に、また全国の状況についての情報提供及び医療的ケアの実施の状況について説明があった。その中で、愛媛県は訪問教育を受けている児童生徒が多い方であるが、訪問教育が設置されているのは知的障害特別支援学校3校であり、病弱・肢体不自由特別支援学校には設置されておらず、全国的にも珍しいということ、また、地域性から肢体不自由児特別支援学級の設置が多いという現状報告があった。その後、卒業生ご自身、保護者さんから訪問教育当時のことと卒業後の生活についての話があり、医療的ケアについての実際が語られ、下川先生、樫木先生より、医療的ケア及び卒業後のサポートについての全国的な状況及び医療的ケアを巡る取組の紹介がなされた。24年4月から一定の研修を受けることで医療的ケアをすることが可能になり、首都圏の方では取組も実践も進んでいるという一方で、四国四県を含むいくつかの都道府県では実施に向けての取組が遅れているということであった。介護に関しての考え方は様々であるが、子どもと密接に関わっている人であるほど、その人のニーズに合ったケアができ、それこそが専門性と言えるのではないか、また、身近に医療的ケアの実施が可能な人が増えることで、生活の幅を広げていくことができるのではないかという提言がなされた。
 教育の現場にいても、「訪問教育」の実態について知る機会がほとんどなかったので、よい勉強になりました。特に、保護者の方の発表の「はやくスイッチが使えるようになって、言葉がつむげるようになりたい。」という言葉が印象に残りました。ふるさと交流で、しげのぶ特別支援学校の生徒さんと一緒に活動をしたことがありますが、コミュニケーションエイドを使えるようになると、さらに交流の輪も広がっていくと思いました。さらに、ふるさと交流のような機会を増やし、活動内容を充実させていくことで、地域の学校に通う生徒や保護者の啓発や理解につながっていくのではないかと感じました。
(報告者:朝田 葉子)

公開シンポジウム2012年12月26日第1部の概要


第1部「経験豊かなシンポジストから医療、療育での活動をお聞きし、地域生活支援について  考えてみませんか?」の概要

パネリスト

  • 宮本 希巳江 氏(総合リハビリテーション伊予病院 理学療法士)
  • 安藤 有紀 氏(松山市児童発達支援センターひまわり園)
  • 下川 和洋 氏(NPO法人・地域ケアさぽーと研究所理事)

パネリストの話題提供

 総合リハビリテーション伊予病院では、重症心身障害児のサービスとして、就学前は11時間程度、就学後は週に1回程度の個別訓練を行っている。また、地域の支援会議に参加したり、通っている学校に直接出向き、器具や装置の調整を行ったりしている。そのほかにも、小児科のドクターが地域に出向いて、療育相談を受けている。利用者の中には、他の施設(子ども療育センターなど)と併用している人もいるので、担当医が連絡を取るなどして、横のつながりを大切にしている。
 児童発達支援センターひまわり園では、毎日、就学前の子どもが保護者のもとを離れて通ってくる。また、親子通園施設ひだまりクラブ(重症心身障害児事業B型)も併設されており、15名程度が利用している。園では、個別の支援計画に加えて、援助計画を作成しており、保護者のニーズに基づいてできる範囲のサービスを行っている。個人を重視し、多方面からの総合的チームアプローチの体制がとりやすくなっている。来年度からは、相談支援(福祉サービスやリハビリの情報、家庭生活の支援)の事業を再開する予定である。加えて、ドクターや訪問看護との情報を共有して、地域での子どもの支援や教育が途切れない仕組みが重要であり、就学前から子どもの教育や先の姿を学校の先生たちと考えていける仕組みづくりもやっていきたいと考えている。
NPO法人の下川和洋さんは、障害のある子どもを生涯にわたって支援していくためには、サービスが途切れないようにしなければならないと訴えている。しかし、それをコーディネートする人いないのが現状である。
 さまざまな機関で重症心身障害児の支援体制が整いつつあるが、利用者側にとってとても複雑で分かりにくいように思う。重症心身障害児が一生涯を通して地域社会で生活をしていけるためにも、適切な支援を受けられる組織間の連携及びコーディネートが必要である。
(報告者:畠山 歩)

遅ればせながら

皆様,新年明けましておめでとうございます。

昨年は皆様より多大なるご支援を賜り,誠にありがとうございました。
昨年,研究や活動の軸足を,重症心身障害児にシフトしようと決め,年末になって形になり始めたかなと感じています。
今年は,更に新たなプロジェクトやイベントを起ち上げ,スピード感を持って推進していきたいと考えています。

今年が皆様にとって幸多い一年となりますことをお祈りするとともに,本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。