2009年2月17日火曜日

子ども用パーティション「kakurenbo」

この度,当研究室と共同研究を行っている(株)コムフレンドより,子ども用パーティション「kakurenbo」が販売されることになりました。




障がい児通園施設では,「場所の構造化」の一環として,部屋の中を小さな小部屋に分けて使用します。この時,大人用のパーティションを流用したり,段ボールを加工したりすることが多いかと思います。しかし,大人用のパーティションは,子どもにとっては背が高すぎるため,座っても立ち上がっても隣の空間は見えない状態になります。段ボールを加工する場合,高さは自由に変更できますが,段ボールに製品情報が描かれている場合にはそれが剰余刺激になったり,遊びが発展する中で壊されてしまったりします。




そこで,子ども(特に未就学児)の体の大きさに合わせた,子ども用パーティション「kakurenbo」が開発されました。これは,カームダウンスペース「COZY Room」の共同研究の打ち合わせで,(株)コムフレンドの社長と私が松山市立ひまわり園を訪問した際に,当該施設のクラスの中に設置されていた段ボール製パーティションからヒントを得て,(株)コムフレンドにて開発がスタートしたものです。




具体的にどのような商品化は,当該企業のホームページに写真が掲載されているので,参照してください。




臨床的な有用性は,すでに多くの施設・学校で実感されている方が多いと思います。今後,当研究室では,「COZY Room」とあわせて,「kakurenbo」の有用性に関する科学的根拠(エビデンス)を,科学的に研究していきます。

0 件のコメント: