2006年11月7日火曜日

光トポグラフィを使ったスイッチ

読売新聞の記事によると,日立製作所が,脳内の血液量の変化を電圧信号に変えることで,電源スイッチの「オン」「オフ」を切り替える実験に成功したとのことです。


また,記事によると,この技術は「考えた際の血流変化を電気信号に置き換える技術」への開発・応用が考えられており、「運動機能を失った難病患者が自立するための福祉機器開発につながるものとして期待される」と書かれています。


これまでにも,脳波や事象関連電位を使ったスイッチ(マクトス:MCTOS)が市販化されていましたが,今回の技術は光トポグラフィ(近赤外光を照射して血液量変化をとらえる装置)を使っているそうです。


まだまだ市販化され,かつ安価に当事者が使えるようになるには時間がかかりますが,こうした先端技術が着実に福祉機器へと応用されようとしているのは,非常にありがたい限りです。

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