2006年3月12日日曜日

報告書が一段落

昨日まで、東京大学の中邑賢龍研究室との共同研究で、福祉機器のニーズ調査に関する報告書を書いていました。


これは、様々な障がいのある子ども・人が持つ、既存の福祉機器・支援機器に対するニーズを抽出し、今後、福祉機器・支援機器を開発する際に参照するデータベースとして構築しようとする試みです。


今回、私が関係する報告書では、愛媛県立松山盲学校の諸先生方にご協力いただき、視覚障がい教育の現場に潜在するニーズについてインタビューを行いました。


ご協力いただいた、松山盲学校の諸先生に厚く御礼申し上げます。


今回の調査については、近く報告書として発行されると主に、Webデータベースとして参照できるようになる予定です。また、詳細がわかりましたら、このブログでもご報告します。

2006年3月8日水曜日

ドラマ:指先でつむぐ愛

光成沢美さんの著書「指先でつむぐ愛」がドラマ化され、今週の金曜日夜9時から、テレビ愛媛の「金曜エンタテイメント」で放映されます。


光成沢美さんは、東京大学先端科学技術研究センターの福島智助教授の奥様です。


まだ番組ホームページで写真を見ただけなんですが、ナイスキャスティング!!!って感じです。光成沢美役の田中美佐子さんも、福島智役の中村梅雀さんも雰囲気そっくり(笑) 少女マンガ化された時は、福島さんがかなり美形になっちゃってましたが、今回は現在の福島さんにかなり近づいてますね。


ちなみに、実際に福島さんの指点字通訳をされている池田祥代さん(先端研での同僚)も、このドラマで「女優デビュー」しているので、見物です:-D

2006年3月7日火曜日

情報教育システムとしてのMac

コンピュータ市場全体でいうと、Windowsのシェアが圧倒的なのですが、デザイン・医療・高等教育分野では、Macのシェアが高くなります。これらの分野でMacのシェアが高いのは、やはり画像・動画・3D等のグラフィック系ソフトが充実していること、Mac用ソフトだけでなくUNIX用ソフトも利用できること、運用管理が容易であることが理由のようです。


例えば、カーリーが2004年度に勤務していた東大では、情報端末としてiMacを使っています(アップルのサイトで紹介されている東大の事例)。本郷キャンパスに行くと、共通利用施設には学生が利用できるiMacがズラーーーッと並んでいて、Macユーザにとってはかなり壮観な光景です。

マイクロソフト社製品のアクセシビリティ

カーリーが使用するパソコンの多くは、これまでのブログからもわかるように「シビれる」Macです。


実をいうと、カーリーが学生時代に初めて買ったパソコンは、IBM社のPS/V VisionというWindowsマシンだったのですが、大学院入学と同時にMacに移行しました。Macを使い始めたきっかけは、大学院時代の指導教官がMac使いだったことや、当時の障がい支援ソフト(Ke:nx等)の多くがMacでしか動かなかったこと、プレゼンソフトや動画処理ソフト、教育分野の学習支援ソフトが豊富だったことです。


今でもセキュリティに関しては、WindowsよりもUNIXをベースにしたMac OSの方を信頼していますし、画像・動画処理等のグラフィカルな作業に関してはMacの方が操作しやすいと信じています。そしてなにより、ハード・ソフトともにデザインがよい!


ただ、最近はWindowsのみに対応した障がい支援ソフトが増えてきていますし、障がい当事者でも、圧倒的にWindowsユーザが多くなっています。また、コンピュータのアクセシビリティに関しては、近年マイクロソフト社が力を入れています。マイクロソフト社のアクセシビリティに関するホームページには、各障がいに対応したOSやソフトの設定方法、支援機器、事例が紹介されています。また、特定非営利活動法人e-AT利用促進協会と、障害者へIT利用支援のできる人材育成のためのIT研修(障害者のIT利用支援のためのUPプログラム)を全国で共同開催する等、人材育成の活動も活発に行っています。


広島大学はマイクロソフト社と協力関係を築き、昨年「アクセシビリティ・サマーキャンプ」を開催しましたし、報道発表によると、今年4月からアクセシビリティリーダー育成カリキュラムを開催するそうです。


愛媛大学も障がい児・者の就学には力を入れているわけですから、できればマイクロソフト社等の学外組織と協力関係を作り、学内のバリアフリー、ITサポートのレベルアップを図りたいなぁと一人思う今日この頃でした。

2006年3月6日月曜日

Cozy Project機器来たる

今日、五大エンボディ(株)のCozy Project機器が、観察室に搬入されました。


搬入された機器は、大型万華鏡(セル・スコープ)2台、しゃぼん玉発生器(ふわりキラリ)1台、メイルストローム1台、バブルチューブを改良したような機器(正式名称をまだ聞いていない)1台の計5点です。


これらの製品に、どれほどリラクゼーション、Calm down効果があるか、またどのような刺激・情報にすればより効果的かを評価することになっています。


見てみたい・体験してみたい人は、 カーリーにメールしてください。学外の方でも結構です(特に、興味を持たれた障がい当事者の方、ご家族は歓迎します)。

2006年3月5日日曜日

おもしろい本を作っています

今年12月〜来年1月出版予定の本の編著者会議に出席するため、一泊二日で大阪に出張していました。


まだ本の詳しい内容はご紹介できないのですが、医学や心理学の基礎的知識もふまえつつ、軽度発達障がいのある子どもや家族を支援するために、実践に即応用できる指導法やアドバイスについても紹介する本になる予定です。言語聴覚士、保健師がメインターゲットですが、特別支援教育担当の教師にとってもわかりやすく有益だと思います(詳しくは、また後日紹介します)。


しかし、編著者会議は計6名の編著者が集まったのですが、すべての人が障がい児の療育・教育・保健医療福祉をよりよくしようという情熱を持っているので、非常にクリエイティブなディスカッションができました。私自身、参加したことで非常に勉強になりました。こういう建設的なコラボレーション、ディスカッションっていいですよね :-D




ちなみに、前日の食事会もかなり白熱しておもしろかったです。お酒が入っているから、みんな本音モードで話しますからねぇ。私とある人は飲みつつ語り合っているうちに時間を忘れ、2時過ぎに「閉店だから出てってくれ」と店を追い出されてしまいました(笑)

2006年3月3日金曜日

論文の書き方1

年度末が近づくにつれ、修論、各種学会・研究会の投稿論文の査読を依頼される機会が増えてきます。


自分の論文も書かなければならないのですが・・・ :-! 、そこはそれ、他人の論文を読むことで、自分が論文を書く時に陥りやすいミスに気づくことができます。まさに、「人のふり見て我がふり直せ」です(笑)


さて、一言で「論文」とか「研究」といっても様々なタイプがあります。大きく二つに大別するとしても、「仮説生成型」と「仮説検証型」があります。当然、それぞれのタイプによって評価するポイントは異なるのですが、どちらのタイプであろうと、論文を評価する上で査読者が必ずチェックするポイントもあります。以下の3点がそれです。



  • 研究の目的(先行研究や現状の問題含む)が具体的に書かれているか?

  • 目的を達成する上で、適切な方法を用いているか(用いる方法に、目的を達成するための必然性があるか)?

  • 得られた結果で目的は達成できたか?


この3点がクリアになっていなければ、論文としての完成度は低く評価されます(時には論文が不採択になることもあります)。ただ、案外、この3点がクリアに記述できていない論文が多いんですねー。反対に、この3点がクリアになっていれば、論文としての完成度が高いと評価されます。


まぁ、自分の研究だと意識しなくてもわかっていることが多いのですが、論文は他人が読んでわかりやすい文章にしなければいけません。そのために、自分では「ここまで細かく書かなくてもいいんじゃないかなぁ」と思うことでも、一応書いてみることが必要です。また、自分以外の人(同級生、先輩、後輩、できれば準専門家)に読んでもらうというのも良いことだと思います。いずれにしても、「他人に優しい」文章づくりを心がけることが重要です。文章のバリアフリーといえるかもしれませんね ;-)


卒論や修論(もちろん、学会発表や投稿論文も含めて)、自分で論文を書く時には参考にしてみてください。